「コラソン サッカー魂」3巻

ヤングマガジン連載、塀内夏子先生の「コラソン サッカー魂」の最新巻が発売されたので購入。

20××年、W杯アジア最終予選で落選間際のサッカー日本代表。崖っぷちに追い込まれた協会は、旧東独出身の名将ヘルマン・ヴィースラーに監督を依頼するが、彼が就任条件に出した内容とは、かつて暴力事件を起こしてJリーグを永久追放されたFW、戌井凌駕(いぬいりょうが)を代表入りさせることであった。老名将と「狂犬」を迎え入れた日本代表は果たしてW杯にたどり着けるのか―――。

「オフサイド」や「Jドリーム」の原作者であり、スポーツ漫画の第一人者である塀内先生久しぶりのサッカー漫画です。もともとこの作者の作品が好きなので、毎週読めるのは嬉しいかぎりですね。
リアル代表でも年がら年中言われている「得点力不足」。それを解決してくれる選手はどんなタイプなのかを塀内先生の願望をこめて描かれていますが、まー、この戌井凌駕のガラの悪いこと悪いこと。相手のシャツを引っぱるのはもちろん、肘は使う、足も削る、目隠しもをする、あげくの果てにはゴールを決めたらサポーターだろうが監督だろうが中指立てて暴言吐きまくる。と、やりたい放題。当然敵はおろか味方からもブーイングくらいまくるのですが、本人はどこ吹く風。ただひたすら「ゴール」のみを貪欲に狙い続ける。

今巻では、オーストラリアとの死闘がくり広げられるのですが、毎度暴走しまくる凌駕をスタッフやチームメイトが泡くってフォローに走るのがなんかおもろい。しかし、一番面白いのは1巻から展開するヘルマン監督と凌駕のやりとり。酸いも甘いも噛み分けた人生の達人たる老将と、やんちゃ坊主たる凌駕の関係は、まるで教師と不良生徒のようで、試合展開と同様この作品の見所でもあるのです。「負けず嫌い」という点では根っ子の部分で共通してるので、祖父と孫のようにも見えるのがまたいい。

本誌連載のほうはオーストラリア戦が終盤を迎えているので、いよいよ最終戦であるイラン戦が近づいています(連載は予選残り3試合という設定で始まった)。なんとなく本戦までは物語はいきそうにありませんが、最後までハイテンションで突っ走っていただきたいものです。

ちなみに、塀内作品で一番のお気に入りは今は亡きアッパーズで連載していた「史上最低のレガッタ」(全3巻)です。更生施設に送られたいわくつきの少年達がレガッタを通して前へ進む物語で、たまに読み返しては毎回泣きそうになる名作。未読の方はぜひ一度手にとってみてください。

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(2010/12/06)
塀内 夏子

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